~創世期に携わる~ ものづくりを愛する男が自分の気持ちに従った結果、TBMに出会った話

2020 5/14

こんにちは。株式会社TBM コーポレート・コミュニケーション本部 HRデザイナーの増田です。
当企画では、TBMで働く人たちを知って頂くために、社員インタビューを行います!今回はスリーエム ジャパン株式会社からTBMへ2018年7月にジョインし、開発本部長を務めている水野さんの記事になります。

PROFILE
水野 英二/開発・生産本部 本部長
大学を卒業後、住友スリーエム株式会社(現 スリーエム ジャパン株式会社)に入社。プロセスエンジニアとしてキャリアを開始し約 4 年間、主に射出成形技術及び樹脂技術を担当。 さらにコンシューマ製品の製品開発者として約10年間、主にフィルム関連の技術収得。その後、US 特許3件。シックスシグマのブラックベルトとして2年間、消費材製品マーケットの4事業部に対して新製品開発プロセス導入、 72プロジェクトのコーチングとファシリテーションを⾏なう。 約5年間マーケティングの経験(コンシューマ製品事業部マーケティングマネージャー、事業責任45億、部下6名、皮膚創傷ケア製品事業部マーケティング部⻑、事業責任 50 億、部下 22 名)。 約6年間ビジネスディベロップメントマネージャーとして東南アジアの日系企業への新規事業開発を担当。事業責任30億。 新規に50億の事業計画の作成と約50のプロジェクトマネージメントを実⾏。東南アジア地域のオペレーティングコミッティメンバーとして従事。

目次

#1. 28年間務めたスリーエム ジャパンを退職して、新素材ベンチャーへ

増田:水野さん、本日はよろしくお願い致します。水野さんは新卒として住友スリーエム(現 スリーエム ジャパン)に入社し、なんと1社のみのご経験なんですね!

水野:そうなんです。新卒として入社以来、28年間スリーエムで勤務しました。
プロフィールに記載の通り、プロセスエンジニアから始まり、技術、開発、ブラックベルト、マーケティング、ブランディング、海外プラント立上げ、ビジネスデベロップメントと本当に幅広く業務を経験することが出来ました。有難い事に、スリーエムの社員の中でも、多様且つエキサイティングな仕事を経験させて頂いたと自負しております。周りからは「なんでお前はそんなに自由に仕事ができているんだ?」と言われることもしばしばありました。(笑)

増田:お話を聞いていると、前職で活躍し、順調なキャリアプランを歩まれていたように想像できます。不満が募るような環境とは思えませんが、なぜ転職という決断に至ったのでしょうか?


50歳は人生の節目だと考えていた

水野:スリーエムでの仕事は非常にエキサイティングでした。僭越ながら会社の中でも、一定の評価を得ることが出来ていたと思います。ただ、漠然とした”アンフィット感”が心の中にありました。大企業に所属していると、経験を積み、役職が昇格するに伴い、会社が求めることと、自分のやりたいことに少なからずミスマッチが発生すると思います。

私は50歳を人生における、一つのターニングポイントだと若い時から考えていました。もし、この節目に自分が心から望む仕事に取り組めていなかったとしたら、人生を見つめ直す必要があると。そして、ある時、私がシンガポールに駐在していた頃、ヘッドハンターからのお声がけもあり、転職を考える機会がありました。ビジネスデベロップメント経験がある日本人技術者はアジアで市場価値が高くなる傾向があります。いろんな仕事のお話も聞かせて頂きました。

でもその時、ふと思ったんです。私が本当にしたいことは何か。「単純に心からものづくりをしたくてこのスリーエムに入社したにも関わらず、今、自分が行っていることはものづくりではなく、ビジネス開発だ。おまけに転職活動では様々な会社の情報を見聞きし、条件などを優先的に比較してしまっている。ビジネスにおける市場価値云々ではなく、自分がワクワクできるものづくりの現場に改めて身を置きたい」と原点回帰することが出来ました。素直に”ものづくり”を通じて改めて大きな絵を描き、挑戦したいと本気で思いました。

増田:なるほど。人生の節目にご自身を振り返り、ものづくりの現場に身を置きたいというご自身の気持ちに従うことを決意されたのですね。確かに心からワクワクしながら仕事が出来ている人は、日本では特に少ない印象です。そして、TBMと出会った時、どのように感じられたのでしょうか?

MISSIONの透明度

水野:初めてTBMという素材ベンチャーの存在を知り、コーポレートサイトやプレスリリースの記事を拝見した時は、「ベンチャーなのに、ベンチャーらしくない」と感じました。これはポジティブな解釈です。この様な感想を抱いた理由は、TBMは世の中に対してどの様な価値を提供すべきなのか、何を目指すのべきかを、明確に感じ取ることが出来たんです。”次の時代に橋を架ける様な、地球規模の環境課題を解決する事業”をやっていくんだと。透明度の高いメッセージに共感しました。あとは”シンプルにかっこよさ”を感じました。素材メーカーっぽくないですよね。(笑)

代表山﨑との出逢い

増田:「ベンチャーなのに、ベンチャーらしくない」というのは興味深い表現ですね。企業理念体系は社長の遺言書であり、このTBMのMISSION・VISION・CREDOは秀逸に作りこまれていると仰って頂く機会が多くあります。そういえば、社長との面接が印象的だったと聞きましたが、何があったのでしょうか?

水野:最終面接は面接というより、カジュアルランチでした。山﨑社長に「何食べた?」と聞かれ、私が「鮭弁を食べました」というと、「せやろ、鮭弁うまいやろ。俺もいっつもその鮭弁食べるねん」と、これ以上ないフランクな会話で時が流れました。山﨑社長に「水野さんは、TBMに入って活躍するためにスリーエムでばりばりキャリアを積んできてくれたんやろ?」と冗談交じりに言われ、山﨑社長の人柄を感じましたね。(笑)

増田:社長、鮭弁が大好きですし、面接の場でも非常にフランクですよね。(笑)

#2. TBM設立史上初の全社合宿と、戸惑う自分

増田:紆余曲折があり、TBMへ入社を決めて頂いた訳ですが、モチベーションに変化は生まれましたか?

水野:変化が生まれたと感じています。2018年はTBMにとって、”組織の創業の年”と位置付けています。これは何を意味するのかというと、まず、これまでLIMEXという事業は順調に成長してきました。2015年に国内第一工場が完成し、2016年には初プロダクトであるLIMEX名刺がローンチされました。2017年は紙代替製品として、メニュー表やポスターなど様々な製品展開へ広がりを見せ、2018年はプラスチック代替製品や生分解性LIMEXなど、メーカーとしては信じ難い程のスピードで成長をしてきた事業です。

一方で、事業をより加速度的に成長させ、グローバルに展開していく必要に迫られたに、組織は、どういう現状なのか?これから求められるスピード感に付いていける組織になっているのだろうかと。

水野:私の入社予定日の1週間前に、TBM設立以来、初の合宿「TBM CAMP」を行いました。組織の人格を定義し、目指すべき組織を決めるための全員参加の合宿です。

私もフライングで参加したのですが、大きな衝撃を受けました。この会社の持っているエネルギーの大きさを痛感したんです。もし、この合宿が社員と初対面の場だったら気が引けてしまうんじゃないかと感じる程、社員の熱量、会社へのロイヤリティを感じました。その時、「自分は彼らと同じくらいTBMのことを好きになれるのだろうか」と、正直戸惑いました。私は、会社って本来徐々に好きになっていくものだと思っています。それは、会社に対して、大なり小なり不平不満がありながらもかけがえのないものになっていく感覚です。規模感としては本社メンバーは50人ほどでまだまだこれからの会社だけど、皆、お互いを助け合っているなと感じました。

増田:確かに「TBM CAMP」の熱量はすごかったと思います。TBMの歴史に必ず残るであろう1日でしたね。

#3. TBMへ入社して「スリーエムの”創世期”」を垣間見た

水野:モチベーションという点では、正式入社後、更に向上しました。
開発現場で見ると、前職と比較しても研究器具や設備など不足しているものだらけで、大きなギャップを感じました。このギャップは人によってはショックになるかもしれません。でも私にとっては、「今やグローバル企業のスリーエムも100年前こんな姿だったんじゃないか」と感じたんです。いわゆる ”企業の創成期” をこのTBMに感じたんです。”企業の創世期” は味わいたいと思っても簡単に味わえるものではありません。大企業の中で子会社をいくら創ってもやはり違うんです。例えるなら、スリーエムは新幹線に乗っているような感覚でしょうか。このTBMには真の意味で、与えられたレールがない。進路は自分で決めれる。こんなワクワクする環境はないですよね。

LIMEXという素材のコンセプトは非常に素晴らしいです。でも技術は意外とローテクだったりします。まだまだ未熟なこの商材を世の中にどのように広めていくか。私自身が貢献できる部分が大いにあると感じており非常にエキサイティングです。

#4. TBMは次のAppleになるかもしれない。

水野:TBMは素材メーカーですが、Appleと事業モデルに親和性があると感じています。

増田:あのMacのAppleですか。どういうことでしょうか?

水野:AppleのMac製品は完全にマーケティング・ブランディングが成功し、世界中に広まりました。発売当時、機能面で比較すればウォークマンの方が圧倒的に優れていた訳です。同様にこのLIMEXという素材のコンセプトは、マーケティング次第で革新的なモデルを創ることが出来る可能性があると感じています。世の中の環境に対する情勢変化、サステナブルな対応が求められる企業、そしてプロダクト。この流れの中で、LIMEXのブランドを確立した時、世界各地、どの国の石灰石を使ってもLIMEXを創ることが出来る地産地消のモデルを構築することが出来れば、非常に面白いと思います。環境問題って私が小学生の時から言われていました。恐らく今後も言われ続けるでしょう。つまり、普遍的な課題なんですよね。そんな普遍的な課題に対して挑戦をし続け、価値を提供できる可能性がある企業って、それだけでワオ!って感じですよね。

技術ベンチャーのコアコンピタンスとして

水野:この素晴らしいポテンシャルを秘めた素材をマーケティングの視点で、経営企画や事業開発、コーポレート・コミュニケーション本部の仲間が世の中に広めてくれています。そのスピードに負けぬ様に、LIMEX製品を開発・提供していくことが我々のミッションです。技術開発は偶発的に起こっていてはいけません。スタビリティを考慮して定型化し、バリュエーションの精度を上げていく必要があると考えています。開発のプロセスとして、TBMにマッチしたオーガニックなプロセスを決めていきたい。そうすれば、より開発の速度が上がっていくと考えています。この会社を成長させるために、まだまだ仲間も必要だと感じています。

転職を少しでも検討している人へ

水野:自分のやりたいことと、会社がやらせたいことに少しでもアンフィット感を感じるとしたら、その時、「本当にあなたはそれでいいんですか?」と問いたい。会社に言われたことをやっているだけでは、真の意味でキャリア形成とは言えないと思います。自分がやりたいことをやるために自分で道を切り開いていく、そのためには常にアンテナを張っておくことが大切だと思います。

私にとってはTBMへの転職は結果的に幸せな転職でした。ものづくりが好きだと改めて気付くことが出来ました。TBMの町屋のラボで押し出し機が動いているのを見ると日々、ワクワクしています。青色の作業着を着た時に身が引き締まる思いになります。ものづくりが好きな人にとってTBMの環境は心の底からワクワクできる場所だと思います。やろうと思ったらできる。誰も止めません。いい意味でまだまだ何もない会社です。そして、子供っぽさ、純粋さを大切にできる会社だと思います。メーカーはクリエイティブでないといけない。作り手がクリエイティブでないと、消費者がワクワクしませんから。TBMやLIMEXに興味を持ってくれた方は是非一度話を聞いてみて下さい。きっとワクワクすると思います。

増田:水野さん、今日はありがとうございました。

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