パートナー対談 vol.2 【アート印刷株式会社】
コロナ禍で感じたLIMEXの強さ、お互いを成長させる協業の在り方

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今回は、LIMEXの企画・印刷・販売パートナー企業として日々尽力いただいている
アート印刷株式会社 石原拓也さんとTBM 営業本部 岡澤さんにお話を伺いました!

※所属や業務内容は、インタビュー当時のものです。

目次

#1. 約半世紀印刷と向き合ってきたからこそ実現できたLIMEXの印刷

ー  本日は、どうぞよろしくお願いいたします!簡単に自己紹介をお願いします。

石原: アート印刷株式会社の石原と申します。実は、私は理工学部卒で新規のプラスチック素材を作る研究をしており、その意味でもTBMさんとご縁を感じています。アート印刷には新卒から入社し13年働かせていただいております。初めは商業印刷物が中心でしたが、今は、企画、販売、プロモーションの部分やパッケージ印刷プロモーションなどを担当しており、印刷だけでなくお客さまの課題解決営業をしています。

TBMさんとお取引をさせていただくきっかけは、数年前に、私が新資材開発担当として台湾や中国等を渡り歩いていた際、電通のご担当者様より「新素材を探しているなら是非会ってみたらどうだ」とTBMのCMO 笹木さんをご紹介いただいたことです。その後、山﨑社長ともお会いさせていただき、電通さんの後押しのおかげでTBMさんとパートナーシップ関係を結ぶことができました。

ー なるほど、そこからどのようにTBMとの取り組みを進めていったのでしょうか。

石原: 一番初めの切り口はクリアファイルでした。今ではLIMEXの品質改良が進んでいますが、取り組みを始めた当初は、印刷会社の方々が相当苦戦されている話を伺っておりましたので不安はありました。ただ当社は出版物の表紙を多く印刷する会社でもあり、日常的にさまざまな種類の用紙を印刷していたことが良かったのか、自社でテストすると、予想以上に綺麗に印刷できたことは、私にとって本当に幸運だったと思います。

そこから、クリアファイルの戦略づくりを一緒に取組ませていただき、市場のクリアファイル価格に巻き込まれないように付加価値を伝えることを共に考え、少しずつ案件が決まっていきました。現在は、主にマスクケースで一緒に取組ませていただいております。石灰石が主原料となっているからこその加工の難しさはありますが、協力会社様と共にさまざまな加工方法を試して最適なもので対応させていただいてます。

#2. to Cに向けたコミュニケーションの強みを活かす

ー アート印刷さんのこれまでの知識、ノウハウが活きていますね。実際にTBMとはどのように動かれているのでしょうか?

石原: 決まった案件を対応させていただく場合と、提案から一緒にすることがあります。7月末に発表させていただいた、羽田空港内のローソンでの LIMEX 製品展開についての案件は、店頭販促に取組んできた自分たちの強みを活かせた案件と思います。toBでのコミュニケーション力を発揮されるTBMさんに対し、私たちはtoCのブランディング力で貢献できるように頑張りたいと思っています。

岡澤: toCの売り場をつくり、直接商品を届けるということは自分たちが行なってきている、toBのコミュニケーションと種類が全然違う、シンプルにいうと売れないんです。LIMEXがどうこうという訳ではなく、単純に伝え方の問題なんですよね。このように協力をしてもらいながら、toCの取り組みを増やしていくことで、LIMEXが一般化していくのだと思います。

パートナーとして、経験とノウハウを活かしていただけること、加えて、モノを実際につくれるところは大きいですね。素材だけでなく、アート印刷さんと協力してモノを形にする施策と合わせてお客様に提供できていることは有り難いです。

石原: 見本サンプルを素早く準備したり、商談のお手伝いしたりをご協力できればと思っています。

#3. コロナ禍で変わった社内の風向き、感じたLIMEXのブランド力

ー 羽田での案件は、周りの友人からも実際に「LIMEX製品、Bio Faceを購入したよ」という報告をもらい、TBMのネクストステップを感じる出来事でした。アート印刷社内では、TBMとのパートナーシップはどのように捉えられているのでしょうか?

石原: 正直、コロナ禍で仕事量がガクッと減ってしまいかなり参っていました。そんな時に、お客様へのLIMEX提案を通じて、大変、勇気をいただけました。その中で、この事業の真の意義を会社全体が理解を深めていったと思います。色々な仕事が無くなる中で、LIMEX事業ではこれだけ多くのご要望をいただけることは本当に驚きで、改めてLIMEXのブランド力を感じさせられました。「色々な商材の中の一つ」という社内の空気が、「この事業をやるべきだ」という空気に変わりました。そこから、当社社長の後押しもあって、TBM専属で多くのメンバーをつけさせてもらいました。嘘ではなく、社内の雰囲気は明るくなったというか、コロナ禍の中で光が見えた気がしました。

#4. 受注産業メーカーとしての動きへの変化

ー ものすごく嬉しいお話です。。。石原さんがTBMと実際に動いている中で、やりがいに感じられるのはどこでしょうか?

石原: できないものをできるようにする、そのものづくりに携われていることがやりがいだと思います。これまでPP系(クリアファイル等)は率先して印刷してこなかったのですが、LIMEXであればやろうと挑戦したのは、結果的に会社としての強みになりました。また、これからアップサイクル*をアート印刷内で完結させる仕組みをつくっていくことが楽しみです。これまで印刷をする工程でどうしても出てしまっていたゴミを減らし、新しい製品をつくれることはやりがいに繋がると確信しています。

またマスクケースのような販売できる”モノ”をつくったのは自分たちの新しい武器となっています。つまり、メーカーのような動き方もできるようになってきたのです。これまで、メーカーの商品をどう売るか、お客さんの売り上げをどう上げるかという役割で仕事をしていました。それが製品を作らせてもらい、販路をつくる中で、メーカーの立ち位置として戦略立てができるようになったこともやりがいになっています。

当社の新卒にとってもSDGsという武器を持って仕事することが、自信を持って働けることに繋がっているのは見ていて分かりますよ。

*アップサイクルとは
従来から行なわれてきたリサイクル(再循環)とは異なります。単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的とした持続可能な「モノづくり」の新たな方法論です。LIMEXの場合、紙の代替製品となるLIMEXシート製品からプラスチックの代替製品の原料となるLIMEXペレットを製造し、プラスチック代替の成形品をつくります。

ー 両社にとって良い形で協業できていることが感じ取れました。今後取り組みたいプロジェクト、展望があれば教えてください。

石原: 先述にもありましたが、LIMEXという素材のポテンシャルを最大限活かせるよう、LIMEXの回収スキーム構築を一緒にしたいです。

パッケージやフィルムの製品づくり、戦略づくりについて、これまでのノウハウ、知識をフルに使えているのは当社としても嬉しいですし、TBMさんにとっても役立つのではないかと考えています。TBMさんだけではやりにくいことがスムーズに実現でき、アート印刷としてもLIMARTといった新しい取り組みに挑戦し、お互い成長し合うような関係でこれからも協業が続けられたら嬉しいと思っています。

TBMさんと協業し始めて1年も経っていないですが、すごく濃密な時間だったと感じています。目いっぱいのスピードで走ってきたつもりですが、この疾走感を保ちながらこれからも一緒に走っていきたいです。

<最近の取り組み>
LIMEX製品(羽田空港限定含む)、Bio Faceマスクの期間限定コーナー、羽田空港内のローソンに初登場


2020年8月1日(土)より、羽田空港第1ターミナルと第2ターミナル内のローソンで、石灰石を主原料とするLIMEX製品(羽田空港限定含む)とBio Faceマスクの期間限定コーナーをオープンしました。
複数の用途や種類の LIMEX 製品を小売店の売場で展開することは初の取り組みとなります。人気のBio Faceマスクシリーズに加えて、LIMEXペレットやLIMEXシートから製造された、スマートフォンケースやマスクケース、ノートバッドなど、環境性能と実用性を兼ね備えた羽田空港限定製品を展開します。
また今回の展開に合わせて、各製品のパッケージや陳列用の什器、店頭POPなどもLIMEXで製造し、LIMEXによる総合的な売場スペースを実現しました。展開終了後は、廃棄処分せず回収・再資源化し、LIMEXのアップサイクルによる資源循環を行います。
※羽田空港での販売は既に終了しております。

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