青年海外協力隊、NPOで世界の「水」問題と向き合った。
次は、ベンチャーのTBMで真のサステナビリティを創り出す

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今回は、2020年3月にTBMにジョインし、コーポレート・コミュニケーション本部、サステナビリティチームで活躍する石原小枝さんに入社インタビューを行いました!

※所属や業務内容は、インタビュー当時のものです。

目次

#1. 発展途上国の「水」問題に携わってきた経験が自分の財産に

 ー 一般企業、青年海外協力隊、NPOとご経験されている中で、一貫して「水」に携わられている石原さん。以前はどのようなプロジェクトに携わられていたか教えてください。

これまでも今も、政産官学民の役割や連携に関心を持ち、仕事をする上では「生活者の暮らしが、より良くなること」を大切にしています。

前職は、日本水フォーラムというNPOに勤務していました。インドやバングラデシュ、トーゴ等の国で、飲み水や衛生設備を普及する事業の主担当として、資金調達・パートナー選定・現地活動の企画・事業の進捗管理・実施後の評価等を行っていました。また、水資源についての政策提言の活動、国際的潮流の調査にも携わりました。

NPOでの活動によるインパクトの測定・発信のスキル強化のために参加した、JICAと国連ボランティア計画の共同事業では、国際調査員としてスリランカのカントリーレポートを作成しました。この事業では、期待していたスキルだけではなく、現場と政策の繋がりがどのように作られていくのかを体感した、とても貴重な経験になりました。

1日1ドル以下で暮らす人や、専用機で移動する人など、「水」問題を通して、世界各地のさまざまな人と活動をご一緒できたことが現在の大きな財産になっていると感じています。

#2. TBMへの入社の決め手は”この人たちと働けたら幸せだ”と思ったから。

 ー なるほど、ありがとうございます!世界を飛び回りながらやりがいのある仕事をされていた中で、転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょう?

前職の日本水フォーラムで、家庭に雨水用の貯留タンクを設置し、安全な飲み水を確保する事業を担当していた際、南アジアの農村家庭を訪問して、実生活の様子を見聞きしました。多くの家庭は、普段、野生の動物たちも使用するような池の水を飲んでおり、雨水用の貯留タンクは近くの市場で販売していますが、数カ月分の給料に相当する高価なものなのでとても買えないから我慢するしかない。そういう現場で活動を終えて日本に帰るとき、乗り継ぎの空港を行き交う人の自由な様子を眺めていたときに違和感を感じました。それが、仕事を変えてみようと思ったきっかけのひとつです。世界には様々な問題があるけれど、その問題で苦しんだり困ったりしている人たちだけが頑張ればそれでいいのだろうか、何か違う気がする、と感じました。

国連の持続可能な開発目標(SDGs)やパリ協定にも通じると思いますが、自分や家族の今の暮らしを続けたい、より良いものにしたいと思うなら、違う国や地域、他人のことも考え、行動していく必要がある、豊かな暮らしをしている人こそ、その責任を負っている、そして行動する必要があると思えたのです。

 ー 今目の前で困っている人が頑張るだけでなく、日本のような豊かな国で暮らす人々がもっと深く社会問題に向き合っていく必要があると考えたということですね。そこからTBMに惹かれた理由をお伺いさせてください。

当時は、LIMEXという素材や製品より、TBMの目指すビジョンやウェブサイトの社員インタビューに強く惹かれていました。また、面接の際も、TBMのコミュニケーション全般を担うコーポレート・コミュニケーション本部の執行役員 CMOとサステナビリティ専任者のマネージャーが担当してくださり、じっくりと、そして熱量を持って、これまでの経験やお互いの考えについて会話したことを覚えていますTBMはベンチャー企業ですし、この先何が起こるか分からないけれど、この人たちと一緒に働けたら幸せだろうなと感じました。実際に入社して、今とても幸せです。

#3. サステナビリティチームでの仕事とは

 ー 石原さんが入ったことにより、サステナビリティ”チーム”になったんですよね。では、具体的に石原さんがどのようなことをしているのか教えてください。

はい、コーポレート・コミュニケーション本部、2人目のサステナビリティ専任者として働いています。企業としての環境・社会・ガバナンスの側面のパフォーマンス測定や、そのレポーティングを担当しています。また、LIMEXユーザー、地域社会、NGO・NPO、行政機関等とのリレーション構築にも取り組んでいます。

具体的には、TBMは、CDP(Carbon Disclosure Project)が行う「気候変動」と「水セキュリティ」における情報公開に自主参加しているので、その情報公開データや文書の作成をしています。2017年から開始しましたが、TBMは企業として変化が激しく、事業モデルや規模も成長中なので、試行錯誤しながら作成しています。宮城県にある自社工場、開発・生産本部、管理本部等、他部署へのヒアリングが必須なので、TBMの全体を知るとてもいい機会になっています。「もっとここを改善したい」「ここで発生する温室効果ガスの量の割合が大きい」など、CDPの目指す“認識と改善”を実感できるもの面白いところです。

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 ー多岐に渡る業務の中で、意識されていることはありますか?

LIMEXは、市場での流通量がこれからどんどん増えていきます。そこではステークホルダーの理解や協力が不可欠ですし、求められる製品・サービスを把握し、ニーズに応えていくことも重要です。私は、LIMEXに限らず、ステークホルダーの皆さんが持つ生活や社会、環境への興味や不安ごとを知り、事業にフィードバックできるよう、様々な方との接点を作ることに努めています。

#4. TBMのスピード感に圧倒されながらも、実感した成長

 ー是非、入社してから、TBMやLIMEXについて驚いたことなどあれば教えてください。

入社して数ヶ月経ちましたが、その中で感じるのは、LIMEXは生き物のようだということです。例えば、今オフィスを見回すと、袋、シート、ランチボックス、造花、スマホケース等、多様なLIMEX製品があります。入社前、発展性のある素材であることは理解していましたが、想像以上の数とスピード感で発展していることを実感しています。

スピードが速いからこそ、専門的な知識をキャッチアップする難しさを感じていますが、サステナビリティチームのメンバーとして、なぜこの用途なのか、どんな特性があるのか、原材料はどこから来て、使用後はどうなるのか等、LIMEXに関心を持ち続け、知識を吸収し、ステークホルダーの方々に対して、最大限魅力を感じてもらうための努力をしています。

 ー 「ファンづくり」を大切にしているTBMでは非常に大事なことですよね。では、TBMで働く人はどんな方が多いのでしょうか?

バランスの取れた方が多いので、自分の未熟さを痛感することが多いです。担当分野への専門知識や経験と、チームで一緒に会社や製品、サービスを作っていく前向きな姿勢の両方を持ち合わせる魅力的な人が多いです。入社当初は、周りの人のパフォーマンスに圧倒されていましたが、上司との1on1を通じて、自分自身の取り組みを適切に評価・改善することができるようになってきたと感じています。

また、TBMの企業理念のひとつ「CREDO」の考え・行動を実践している人が多いとも感じます。CREDOのなかで、私が一番好きなのは「橋を架ける人は、理想と現実のバランス感覚を磨いている。仕事相手の願い、自分や仲間たちの願い、そのどちらも両立させる。」というものですが、TBMで働く人は、これを体現している人が多いと思います。

 ー 最後に、今後の展望を教えてください。

TBMは、本社でいうと約80名規模の会社です(2020年6月現在)。この規模でサステナビリティの専任者がいることは珍しく、このことからも、当社が経営の根幹にサステナビリティを据えて、本気で持続可能な社会の実現を目指していることが伝わると思います。そのチームの一員として、製品や事業、そして組織全体を通して、社会や環境をよりサステナブルな方へ導けるよう、日々の業務に取り組んでいきます。

私たちのウェブサイトには、その取り組み内容や成果の一部を掲載していますが、今後はサステナビリティに関する情報発信を積極的に行っていきたいと考えています。製品ライフサイクルアセスメントの実施や、組織内で発生する温室効果ガスの算定等の結果を可視化することで、ステークホルダーの方々に更に応援して頂き、真に社会や環境に求められる企業にしていきたいと思っています。

株式会社TBM - サステナビリティ革...

  ー 石原さん、ご協力ありがとうございました!

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