神奈川から循環型モデルを発信
~かながわアップサイクルコンソーシアム~

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※所属や業務内容は、インタビュー当時のものです。

目次

#1. かながわアップサイクルコンソーシアムとは

  • 話してくれた人

岡澤友広|営業本部
早稲田大学卒業後、株式会社博報堂に入社。マーケティング(ストラテジックプランニング)部署に1年間在籍。2年目に営業局に帰任した後、大手金融企業グループを担当。3年目、大手製薬会社のブランド担当として、男性向け化粧品のネーミング・パッケージ開発、コミュニケーション全般を戦略からアウトプットまで広範囲に担当。その後、社内制度で異動し、大手通信キャリア、大手インターネット企業、外資系大手携帯端末メーカー、外資系大手エンターテインメント企業、他新規クライアントをディレクターとして担当。DMP(データマネジメントプラットフォーム)などを活用した生活者データの一元管理をベースに統合マーケティングのプランニング、実行にも携わる。

「アップサイクル」とは、従来から行なわれてきたリサイクル(再循環)とは異なります。単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的とした持続可能な「モノづくり」の新たな方法論です。LIMEXの場合、紙の代替製品となるLIMEXシート製品からプラスチックの代替製品の原料となるLIMEXペレットを製造し、プラスチック代替の成形品をつくります。

「かながわアップサイクルコンソーシアム」は、神奈川県とTBMが連携し、SDGsへの貢献を目指し、循環型のまちづくりを推進するために発足しました。

アップサイクルにおける「つかう」「あつめる」「つくる」といった各プロセスにおけるパートナーを、神奈川県内の企業・市区町村・大学などの団体から広く募集していて、2020年6月時点で50以上のパートナーにご参加頂いています。

本コンソーシアムの活動状況は、実際にご参加頂いているパートナー企業の協力の元、コチラのプラットフォームで発信をしています。

#2. 発足の背景

本コンソーシアムは、2017年に横浜青年会議所とSDGsや資源問題に対応する取り組みを開始、その取り組みを横浜青年会議所から神奈川県 黒岩知事にご紹介して頂いたところから始まっています。

SDGs未来都市として、責任感とスピード感を持って取り組まれる黒岩知事をはじめとする県庁の方々と、横浜青年会議所のような高い理想を持ってまちづくりを推進される方々がいる神奈川県だからこそ、本コンソーシアムを通じて、日本全国へ、そして世界に発信できる取り組みができると信じて、発足しました。

#3. 定例会で感じたこのプロジェクトへの期待感

2020年1月末に実施した第2回定例会です。当日は52団体101名の方にご参加頂き、このコンソーシアムを通じて目指すべき方向性や、各パートナーのアクションを共有しました。

TBMというまだまだ小さなベンチャーの発信に、これだけ多くのパートナーが共感、参画し、当日集まって頂いたことは、それぞれがSDGsやサーキュラーエコノミーに向けて高い意識を持っていること、自らアクションすることでその方向へ進もうとする推進力を肌で感じることができました。

企業だけでは実現が困難なことも、想いを共にするパートナーが集まることで、実現の可能性が確実に高まる、それを実感できた貴重な機会でした。

#4. 今後の展望

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、直近は一同に介した定例会は開催できていないのですが、それでもパートナーとの個別のアクションは進めています。

主に、アップサイクルにおける「再製品化する」を担って頂く、県内の成形会社と連携し、LIMEXのアップサイクルペレット(LIMEXを紙代替として使用した後、回収し再資源化したもの)を使用してSDGsバッジを制作し、県内でお引き合いのあった事業者へ提供させて頂きました。その他、パートナー企業内でのアップサイクルの事例を一つひとつ積み上げており、徐々にではありますが、「循環型のまちづくり」の動きが具体化してきています。

本コンソーシアム発足時にイメージしたゴールは、LIMEXのアップサイクルを通じた循環型のモデル=かながわモデルの実証を重ねながら形にして、それを日本全国へ、そして世界へ発信していくことです。神奈川県で資源循環の仕組みを確立させ、サーキュラーエコノミーの構築に寄与していきたいと考えています。

まだまだやらなければいけないことは多いですが、私たちが必ず成し遂げねばならないことと捉えて邁進していきます。

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